「赤い屋根の女&犬哭橋」
東方への街道と南からの道が交わる三差路。
その辻に簡素な馬留がある。
そこの管理人である女は赤い色に執着があるらしい。
■赤い屋根の家■
屋根は南方から取り寄せた赤みの強い木で葺いてあり、
室内にも赤い物が多い。
街道沿いに植えてあった赤い花を抜いた旅人が突然、激高した彼女に
頬を打たれたと聞いたが、普段は気のいい女性である。たぶん。
先ほどの赤い屋根の家から南には渓谷があり、
そこに架かる橋は地元では「犬哭橋」と呼ばれている。
なんでも、かつてここには一匹の犬が居たのだそうだ。
橋を架ける工事の際に工夫の一人が足を滑らせ亡くなった。
その工夫の飼い犬は主人の帰りを待ち、ずっとこの谷から離れなかったという。旅人などがその犬に餌をやるなどしていたようだが、
つい先年より、ぱったりと犬の姿は見かけなくなったと、猟師たちは話す。
谷に落ちたか、野に帰ったかは判らない。
■犬哭橋■
橋の左側に犠牲者を祭る碑がある。
谷底ではいまも採掘が続けられている。
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今回はちょっとした建物なのであっさりと…。
赤が好きという設定は途中から足したのであまりこだわれませんでした。
いつか狂気を感じるような色彩の建築もやりたいですね…。
橋の方は森林バイオームなので、建てている最中に狼がよく湧いていたので
犬の設定をでっちあげました。
(小屋と橋は、てんやわんや街長氏の建築を元にアレンジ)